@Plesio_

@Plesio_ が思ったことを書く

人として軸がぶれそうな相続放棄,他人の人生の後始末について(1)

ある知り合いに「冠婚葬祭同時責めの人」とか言われたことがある私ですが
また、クソ面倒なことに遭遇した + 将来的に最低2回以上同じことをやることになると思うので、
ポエムばっかり書いているここに、メモ書き兼日記として書き連ねていこうと思う。

何回かに分けるけど、とりあえず今回は事態の発覚まで。

前置きとブラック企業の思い出

さて、しばらく遡って、時は2015年。

右も左も分からない私は、熱く夢を語る社長の理念にちょっと共感して、ある楽器関係の会社に就職して、数ヶ月は優しい先輩のもとで楽しく?働いていたところ、
唐突な配属替えとともに、新しく上司に当たる人間が「仕事が趣味」+「10年選手の俺が今出来る仕事をお前に半年で覚えてもらう」+「口答え禁止」といういわゆるブラック上司。
そう、「とりあえず怒鳴りさえすれば、右も左もわからない僕は『そういうものなのかな』と無限にサビ残するから、定額働かせ放題な部下を持って嬉々としているクソゴミ上司(今どうなっているかは知らん)」にあたってしまったのだ。

日に日に追い詰められていき、社内での口癖は「すみません」、日によってはそれしか発さない日もあったくらいで、
今思えば、確実にうつ病と診断されてもおかしくない精神状態、極限状態の中、結構マジに自殺を考えはじめてきて、会社を燃やして一緒に焼身自殺をすることさえ脳裏によぎった
ある秋の昼休み。

茨城県某所の役場の人間から携帯に電話がきた。
「...やはり、お父様と一緒に暮らすことは難しいでしょうか?」

そういえば、先日、『疎遠の父が生活保護を申し込みました。あなた(とあなたの弟)は、1親等でかつ血のつながった家族なのですから、身元引受人になる権利があります。』
といった内容の封筒が来ていたのを思い出した。
内容を無視するのは不味そうな文書だったため、必要事項と断る旨を記し返送していたのだ。
そもそも、前述の通り、仕事に追われていた自分は、心の底から「無理...」ってなっていたわけだが。

ちなみに、なにかの手違いで額面と手取りに大きな乖離があって、金銭面の補助や福利厚生は入社後の後出しじゃんけん
今思えば、ブラック企業の片鱗がそこにはたしかにあったのに、気づけなかった僕もだいぶダメな人間な気がしている。
そして、ちょうどその頃は奨学金支払いも始まり、学生時代の友人と遊んだりバンドしたりする交際費だけはなんとか死守した結果、
貯金を切り崩し、月の残金が1万円を切るワーキングプア状態が数ヶ月続いていたわけで。
(ちなみその根本の原因は、営業交際費がほぼ自腹で、営業先の楽器を上司命令で6桁円を自腹切ったりさせられたせいなのは補足しておく。)
という実態以上に、血のつながった子の人生について、充分に面倒を見なかった人間の尻拭いなんてやだな、って気持ちがかなり強くあった。

この生活保護のやり取りの際、役場は私の携帯電話番号を把握することとなり、結果として
今回知らず知らずのうちに相続していることにならず済んだので、当時の自分の対応は間違っていなかったように思える。
そして、生活保護の話を思い出すと必ず会社で起きた地獄の日々も思い出されてしまうため、
自分を無能だなんだと怒鳴った別の先輩や上司ら全員に『お前らのその胸クソ悪い新人教育のやり方が一番無能の証明だからな』と言ってやりてぇ、と、
思い出しては今でも、ストレスゲージを貯めてしまう私であった。

なーにが「体調不良なんてのは存在しないから、そんなくだらない理由で会社を遅刻や欠席するくらいなら会社辞めろ」だ。
なーにが「言った言わないで争うのは無駄だ、常にお前より俺が偉いんだから俺が全て、黙って従え。」だ。ふざけんな、これ、人権侵害かなんかだろ。
ちなみに、あのドヤされた日々のせいで、「怒鳴っている人とまともに会話できなくなってしまいました」。
ある意味では、地獄に気づかずに逃げ遅れた未熟な自分への罰ともとれるし、単に「仕事上に受けたパラハラの後遺症」ともとれる。
ほんと、こういうのを簡単に訴えられる世の中になってほしいな、ほんと。
誰かが「社員は会社を辞めるのではない。上司のもとを離れるのだ。」なんて言ってたのをみたけど、ほんとそれ、
日本の古い体質の会社構造はどれも上司ガチャ、部署ガチャでワークライフバランスが決まるっつーピーキーなことになってて、良くない。
少数精鋭じゃない規模なら、上司部下の相性や住所分布などをうまく鑑みて、後からでも柔軟に対応していくことが求められるんじゃなかろうか。
(ていうか、そういう制度があるにせよ、活用事例が『無能社員の爆弾押し付け合い』ばかり目立つってのは考えものだと思う)


という思い出してしまったストレスと前置きはさておき、

私と実父は縁を切ってから20年くらい、一度も会う機会がなかったし、そもそも
「顔も覚えてないし、子に不自由ばかり強制した挙げ句、逃げて養育費もビタ一文出さなかった胸くそ悪い血のつながったゴミがやっとくたばってマジで嬉しいな」
という話をまとめて投下したかったのだが、なんかいろいろ後処理させられるストレスフルストーリーという感じになってしまった。


さて、あとは2021年に起きたことを順繰りに説明するだけなので、
最近起きているそれの時系列を箇条書きでメモしたものを以下に記していこうと思う

相続放棄完了までの時系列1

2021年 2月 26日(金

今では3社目の会社で、私は会社が開発しているアプリの1つのサービスを7割くらい1人で開発していて、
その傍らで他のベテランが忙しくて手を付けられない小さなタスクを潰すような役回りをして、お賃金を稼いでいる。

そんな今の会社は繁忙期以外は定時(18:30)で退社できるため、仕事終わって家で飯食うか考えていた19時過ぎくらいに
知らない番号から電話がかかる。それは実父を預かっていた老人ホームからだった。
(どうやら、生活保護の受給は叶わなかったが、国民年金は受給できたらしく、その年金と市の補助金で悠々自適に老人ホーム生活をしていた、ということらしかった。)

「御父様が意識不明となりましたので、救急車に運ばせました。」

そうですか。という感情しか浮かばなかったが、事実意識不明なのだろう。
どうせコロナで見舞いもいけないし、そもそも行くつもりもないしなガハハくらいの気持ちでいた。

同日 20時過ぎごろ

また知らない電話がかかってきた。今度は搬送先の病院の担当医からだった。

「お父様は、今夜が山です。」

ということだった。

「御父様は、階段か何かでコケたことで硬膜下血腫、つまり脳ヘルニアが発生した。老人ホームからこのあたり何か聞いていませんか?」
と。おい待て老人ホーム。そんな説明受けてねーぞ、老人ホームさんよぉ。
こういうのって、裁判で訴えたら勝てんじゃないかしら? 老人ホームさん側の職務怠慢と事実隠蔽的なやつで。なんて考えながら状況を聞いていた。
まぁ、訴えるメリットなんてないからどうでもいいんだけど。

「また、お父様は延命治療を拒否しておりましたようですが、ご親族様を代表してその本意を捻じ曲げことができますが、いかがですか?」
正直、頼むさっさとくたばってくれ、と思ったから「はい。そのままで」といったが、今思えば、あえて捻じ曲げてやったほうが良かったのかもしれない。
最後に「場合によっては本当に最期の可能性もありますので、当院まで来られますか?」と聞かれたが、
足ないし夜の電車ないし、仮にタクシーで行っても多分帰り分までは手持ちないし、身近に誰か送迎してくれるわけでもなし、
「今から横浜を出て行くのは色々な問題があるので、すみません。」と断ることにした。

同日 22時ごろ

また搬送先の病院の担当医から電話があった。
「万が一のとき、市と老人ホームさんで対応するがよろしいか。」
という確認だった。

私は、「何かあったら、市と老人ホームから連絡がくると思われるので、よしなに」と回答。
というか、老人ホームから最初連絡があったし、進展したら病院かこちらから連絡しますって言ってたから、
最期どうなったかは老人ホームの担当から再度連絡が来るものだと思っていた。
その期待は見事に裏切られて、ちょっとあの老人ホームさん隠蔽体質とかあるんじゃないの??って思った。

2021年 2月 27日(土

なんかあったら、老人ホームから連絡あんだろ、と思ったけど全く連絡なし。
生き延びたのか?生き延びたんだったら、それはそれで人騒がせなやつだと感じていた。

2021年 2月 28日(日

昼ごろ
役場の高齢福祉課の方(以後、担当さんと呼称)から電話が来た。

「病院か老人ホームのほうから連絡あったとは思いますが、御父様は昨夜お亡くなりに..」。
ん?ちょっとまてや。老人ホームさんよぉ、仕事雑かよ。

「事後処理等があるので、詳細は後日改めて。」
ということでこの日は休みということもありすぐに会話が終了した。

2021年 3月 1日(月

仕事行く前 (朝8時すぎごろ)に老人ホームから電話
「御父様亡くなったんで、よろしくどうぞ。あとは市と連絡してください。それじゃ(ガチャ!!!!(クソデカ受話器叩きつけ音」

以後、老人ホームからは一切連絡なし。
あまりにも雑な対応をされたが、怒りというよりは「いくらもらってこの仕事してんだろう」って気になってしまい、
この老人ホームの職員の求人みたら「最大22万円」って書いてあって、地獄と思った。ちょっと同情。

俺が地獄にいたころの賃金と同等か下手したらそれ以下かもしれないと思ったら、怒るに怒れないなと感じた。

同日 昼過ぎ(昼休みが終わって仕事中)

役場の高齢福祉課の担当さんから電話が来る。仕事を抜けて電話対応。

担:「年金から老人ホームの入居費を差し引いた残高の貯蓄が6桁台であって、今回の葬儀に関する費用はここから引かせていただきます。よろしいですか?」
私:(まぁ俺のかねじゃないし)「よくわからんですが、法的に面倒が起きなければ、ええんじゃないでしょうか?法的に問題なければ。」
担:「わかりました。こちらは一旦保留にさせていただきます。続いて、相続についていくつかお知らせがあります」
担:「まず遺産ですが、年金から老人ホームの入居費を差し引いた残高の貯蓄が6桁以上あることを確認しています。これらは、葬儀費用を引いてもそこそこ残ります..そして――」

まじ!? くそ野郎が死んで金も相続されて、めっちゃうれしい!!!
そう嬉しい表情になって2秒後

担:「――そして、それを上回って7桁台の借金があることをこちらで確認しています。」

は????

担:「そして、これ以上は市では把握できていません。」

・・・やばいぞこれは

担:「ですので、相続放棄などの検討をお勧めいたします。」


――かくして、最期の最期にとんでも爆弾を投げ込んできた血のつながったゴミに対し、最後の縁切り合戦

相続放棄バトル』

が開始された。


4000文字くらい書いたきがするから、一旦ここまで、後編の記録はまた後ほど。(思い出したら都度追記更新します)

とまぁ、離縁したからはいさようなら、ってわけにはいかないのが日本の法律って話。
当人にとってはもう他人であっても、世の中的には「この世に1人しか居ない血のつながったゴミオトウサマ」なわけですね。

ちなみに本格的に面倒なことが分かって、ストレスフルな感じになるのはこのあと、現実を直視するところから。
調べるとわかるけど、一般市民にお金周りの法律はしんどい。
というか、学校でこういうことを真っ先に教えて欲しいと思う。切実に。
(たまに「いや、教えてたろww」って言ってる人みかけるけど、それってさ、公民の授業の一部分とか全校集会での講習とかのことを指してるでしょ?そういうことじゃないんだよ...)