@Plesio_

@Plesio_ が思ったことを書く

FP720の中古をFP9D並みに良くする

親の戸籍謄本、物理でもっとけ。



前回、いろいろ試し打ちしてきた結果、YAMAHA FP9D がグッときたのでシングルとツインをそれぞれ買った。

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なので、手元には以下の3ペダルがある状態になった(人間は一人しか居ないのに)

  • SONOR Jojo Mayer Sig. 折りたたみ式ベルトドライブ
    • ベアリング交換
    • ベルトをPPベルトに交換
    • アンダープレートにスピードコブラのバネを設置
    • Trick Drums Pro1-V Bass Drum Beater を装備
    • ダメ押しでVRUK DRUM MASTERの装備(途中から面倒になって持ち運ぶのやめた)
  • YAMAHA FP9D
    • Kitano F3500 の黒色のビーターに交換(黒のやつの型式忘れた)
  • YAMAHA DFP9D
    • 電子ドラム常設のつもりで買ったけど足回りの設置の諸事情で今は眠ってもらってる
    • ツインをまたたたく意欲が出てきたら使い出すと思う。


ということでしばらく電子ドラムで遊びながら年数回生ドラムをたたきにいけばいっかくらいの気持ちでいたのだが、いろいろあってシンバルを買いたしたりスネア(A&F Rude Boy 12"なんつーレアで高価なモデル)を買ったり「社会人バンドを組んだり」したので、機能性はそのままに持ち運びを多少楽にしたいという欲が出てきた。非常に良くない。

ということで結局、メルなんとかさんでFP720本体を格安で出品していた方を見つけて購入してしまった。


届いたFP720の状態

購入したのは、復刻版ではなくジャパビンというジャンルに相当する当時モデルのFP720。
思ったほど見た目の劣化はないが、時代相応の劣化具合なのには変わりない。
FP720と言えばベルトドライブだが、なぜかダブルチェーンがセットされており、(当時モデルにもダブルチェーン版があったらしいが)どういう経緯のモデルかは一切不明。
(というか、ググると2024年現在進行でも、FP720のベルト→チェーン交換改造をやっているお店もあるくらいなので当時の時代の流れ的にはポピュラーな改造?だったのかも。)

――で、届いた状態のまま、テキトーにフェルトビーターをつけて叩いてみたら「このままでも意外に使えるな」という印象だった。


不満だったのは以下の3点

  • スプリングとの接点がベアリングじゃないのでレスポンスが固いくて悪い
    • 一部界隈でよくベアリングに交換されているっぽい。
  • スプリング自体が錆等で劣化していてあまり気持ちが良い感じじゃない。
    • というか思っている以上に動きが悪く、破損しそうな不安がある。
  • (安かったから買ったものの) 持ち運ぶならベルトドライブの方が不安が少ない
    • 昔シングルチェーンを運搬時に雑に扱って、後々切れたことがある。

なので、順番に対処していこうと思う。

修繕作業

ベルトドライブへの交換

まず大前提として「YAMAHA純正の交換パーツは入手しない」方針でいく。(復刻版を買ったほうが保証もついたりして全体的にお得だよって程度にはお金が出ていくことになるため。)

なので、ベルトドライブの交換品は自作する。
世の中にはおそろしい知見持ちがインターネットに生息しているもので、「100均のPPベルトを適度に切り落として、半田ごてで穴開けてネジ通したらベルトドライブになるよ」っていうことをしている人がいる。
私のJojo Mayer Sig.ペダルのベルトも、100均PPベルトに交換してより良い感じになったこともあり、FP720にもそれを適用しようと思う。

――で、切って半田ごてで穴開けてくっつけてみたら、長さは問題なかったんだけど、幅がでかい笑。
半田ごてで左右を溶かすってことも考えたんだけど、いったんはこのまま幅が微妙な状態で放置。
(後述するけど、幅が微妙でも初期状態より良くなったので、下手に触らないことにした)

ベアリングへの交換

自分で適応するベアリングを調達して~~って方法はさすがに機具がないので諦め、
残った選択肢は2つあった。

1. Canopus の スピードマスターを買う
2. メルカリなどでFP720対応のベアリング売ってる方のを買う

今回はメルカリに売ってるベアリングを購入させていただいた。

スプリングの交換

有識者に相談したところ「Pearl SP-31」をおすすめされたのでそれを即購入して取り付けた。
元々が非常に悪い状態だったので適切な比較にはならないが、非常に好ましい改善となった。

一応フットボードの研磨や設置面のグリス等

念のため、フットボードの直接、足裏が当たる箇所についてはコンパウンドで軽く磨いた。
また、防錆のため、握ったり踏んだりする箇所についてコーティング剤を軽く塗布した。

そのほか、シャフト周りの可動部分について、グリスに相当するものを塗ってみた。
――と言ってもギターナット用のやつをそのまま転用しているから適切ではないかもしれないが。

完成

FP9Dに付けてたKITANOビーターを装備して、これを電子ドラムにくっつけて小一時間叩いてみたところ、素人DIY工作でも、十分な性能向上が見込めた。

元々、プロ並みに上手くないうえ、「脚28cmの踏込式ヒール&トゥ」という非常に不利な属性持ちだが、FP720はFP9Dを始めて使った時のような軽快感を演出してくれて感動した。
なにより、これでFP9より軽いというのも良い。RudeBoyと13”Hihatとセットでの運搬が多少楽になるのは救いだ。

ということで、もう暫く家で使ってみて、セッティングを追い込んでみつつ、壊れなかったらスタジオ練習でも使ってみたい。