結局、リア充系オタクなんて言い方されるようなジャンルに俺もあの先輩も、かつて好きだったあの娘も、だいたいほおりこまれるんだろう。
TwitterとかInstagramとかFacebookとかで現実が厳しいなんてことをつらつら書いていながらも、
なんだかんだ実生活も上手くやれている。
足りないのは恋人とかそういう程度の問題で、実はそれすらも問題にせずうまくやっている。
だけど、インターネットを経由して自分は虐げられてる側だと暗黙的に叫んでいる。
俺はちょっとだけ気づくのが遅かった。
俺もその流れにずっと乗っていたから、俺自身がすべてふと気づくまで。
知ってしまったなら、あとは波に乗りながらいつ降りるか考えるだけなんだ。
知らずに乗っているあいつのこと考えたりしている。
とかそういうの全部みんな。お互いがお互い思っていることだったんだ。
俺は無知だった。
俺だけ気づくのが遅かったんだ。
そして、あいつもこいつも気づくのが遅かったって思っているんだ。
実はそれすらもコンプレックスとして、そいつらがそいつら足らしめている要素であり。
僕は、結局今日も仕事が辛い、かつての上司を殺したいなんて言いながら、
Twitterでは好きな音楽の話題を(誰かが反応してくれるだろうっていう承認欲求とともに)垂れ流して
「いったい何歳になればこの渦から逃れられるんだろう」なんて考えながら。
僕は今日もこんなことばを遺書に残す。
マイルドヤンキーたちのほうが、ある意味幸せに暮らせるのかもしれないな。
なんて、無知でいることは絶対に悪のはずだと思っているけど、それに気づくこともなく、
ただ本当に無知で死ぬまでいられるのであれば、それはそれで幸せなことなのだろう。
ほら、時々いるじゃない。めっちゃ可愛いのに男運なかったり、勉強できなかったりさ。
そいいう娘って、知らないほうが幸せに暮らせるんだって、周りが囲むだろううまーく。
生まれ変われるなら、美少女がいいけど、美少女には美少女なりの問題を抱えそう。
俺、世の中にいる7割の美少女は、地元のヤンキーとかおっさんとかにレ○プされた過去があるんじゃないかって
わりと本気で思っている。
そういう妄想すらも、「俺は心だけはマイノリティ側の虐げられる方の人間でいたい」なんて。
なんて実は誰しも抱えているコンプレックスなんだって。
俺は気づくのが遅かったのだろうか。