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「刃の上を君と行く」 感想

眠れぬ夜は自分のせい が良い!

2014年上半期のBEST5に入るロックンロールアルバム。

ビレッジマンズストアのこの新譜を手に取ったのも前作の中で「ビデオガール」と「変身」に心奪われたからで、ちょっと前までなんか9ミリが「歌謡ロック!」みたいな印象というか扱いを受けていて???って違和感を感じてたけど、これこそ歌謡ロックだろって反論材料に適したというか。
まぁなんというか、虜になってしまったわけで。

1曲目(正確には2曲目)から繰り出される高速カッティングは、thee michelle gun elephantで聴いたような懐かしさを感じる一方で、どうにも違和感を覚える。どうしてだろう、そんな16分のフレーズはそのままイントロのリードフレーズに移行する。「あぁ、これがしたかったのかぁ」って納得する。かっこいい

このアルバムで印象的なのは、ラストの「お試し期間は終わった」で。なんというかボーカルの音程が歌ってキツいレベルで歌い続ける。だけど、全てやりきったようなさわやかな印象と共にアルバムが終わってしまうことで強烈な余韻を残す。かっこいい
これについて、インタビューでこんなことを言っていた以下、

-1分47秒の短い曲「お試し期間は終わった」でアルバムは終わりますけど、"お試し期間は終わった"というのは聴く側にとってですか?それともバンドからの視点でそう言ってるんですか?

水野:歌詞の意味としてはどちらかというとバンド側からですかね。ひとつのアルバムを通して自分がどうしていきたいのかというのがあって、"お試し期間"は終わって、あとは前を進むしかない、刃の上を君と行くしかないんだよっていう意味ですね。これは最初1曲目にしようと思ったんです。最初の「最高の音出し」はこの曲の終わりの音なんですよ。だからリピートすると繋がってるんです。

加納:そこは凄く、サウンドを作る上で意識したことで。毎回聴くと最初に戻るアルバムってあるじゃないですか?そういう作品ってずっと聴けるから名盤だと思っていて。それを僕らなりに意識したんです。

http://skream.jp/interview/2014/05/village_mans_store_4.php

Skream!でインタビューが出るくらいには、インディーズの界隈で人気を博していたとは知らなかった。今まで彼らの東京首都圏のライブは予定ががっちり重なって1度も行けないという残念な事態が続いていて、新譜が出た影響で俺はライブへ行くためのチケットが安定して手に入らないのかもしれないと思うくらいには、今後に期待しているわけなんだけれども。

『ずっと聴けるから名盤だ』という考えには個人的に共感する。というか、僕のアルバムの名盤定義は「アルバム中で心を奪う曲が過半数超えしたら名盤入り」って基準なんだが、自分にとって苦なく聴ける曲がアルバムの過半数超えないと、通して聴く気にはなれないと思う。

アルバムの話に戻して、このアルバムはキャッチーな曲で占めてるから、「ミラーボール」でいったん落ち着いたところが苦にならなければ、通して何度も何度も聴けるアルバム。

なんていうか、Andymoriの名盤「革命」に通じた何かを感じる。

Amazon的な場所に評価とか付けるとしたら、個人的には☆5を付けるんですけどねー。

あ、「眠れぬ夜は自分のせい」が良いんすよ。

刃の上を君と行く

刃の上を君と行く

ついでに、坂本のナマで踊ろうも買ったんだけど、これはどうせみんな良いっていうだけで、インタビューも多いし、書くことに新規性はないかな